テンバガーの難しさ
今日は株式投資をする誰しもが夢見るテンバガーについて書いていこうと思います。
テンバガーは株価が10倍になる銘柄という意味で、野球の「塁」のことを英語で「bag」、ホームランを「four-bagger」と呼ぶことに由来します。
例えば100万円で買った株が1000万円になるという事です。
そんなテンバガーをつかめるわけないと思われるかもしれませんが、実はそれほど珍しい話ではありません。
2000年から2015年まで15年間の間に、約300社の企業が達成しています。平均すると年間約20社がテンバガーを達成しているという事になります。
現在上場している会社は約3700社あり、約200分の1の確率で掴むことができるのです。
宝くじの1等(7億円)の当せん確率は約2000万分の1なので、そう考えると当たる気がしませんか?
ただ、テンバガーが難しいところは対象の銘柄を掴んでからにあります。
それはテンバガーを達成するまでその銘柄を持ち続ける事がとても困難なのです。
株価は一方的に上昇するのではなく上下を繰り返しながら上がっていくので、下落を見ると利益が減っていく感じがして心がブラされるのです。
またやっかいなのが、仕手株のように一時的に急上昇を見せてからすぐに上昇前の水準まで戻ってくる、いわゆる「行って来い」になるケースもよくあります。
テンバガーを達成するにはその銘柄をよく分析し、企業と経営者を信じて持ち続ける握力がとても重要になります。
また、段階的に一部利益確定をしていく事も有効な方法です。
そうすれば仮に行って来いになっても多少の利があるので納得する事ができます。
私も投資歴が浅い頃にテンバガー銘柄を掴んだことがありますが、多少の利益が乗ったところで全て売却してしまいました。
またその後テンバガーを狙ってフォーバガーまで上がった株を持ち続けていたところ、行って来いで結局損益トントンというのも経験しました。
今考えると苦い思い出ですが、この経験を活かして再びテンバガーを掴み取る事ができるよう企業分析をしていきたいと思います。