キャッシュポジション考察
今日は投資におけるキャッシュポジションについて書いていきたいと思います。
ここではキャッシュポジションとは全資金におけるキャッシュ(現金)の割合という意味で書きます。
キャッシュポジションの考え方は人によって全く異なりますし、これが正解というのがありません。
私が尊敬する株式投資家の一人のかぶ1000さんはフルポジ(100%株、0%キャッシュ)を推奨されていました。
それは、株価はいつ上がるか下がるかわからない。現金を持っていてもぜんぜん増えないが、株を持つことで配当や売却益を享受する事ができるためフルポジをすべきということでした。
また、チャールズ・エリス著の「敗者のゲーム」には下記のように記されいています。
S&P500指数のデータを使って過去75年間という長期間分析した結果を見ると、この間の株式リターンの大部分は、上昇率のベスト60カ月間(900カ月という長期間のわずか7%だが)に達成されているという。もし私たちに、これがどの月かを見分けることができれば、その利益ははかり知れない。しかし、それはまったく不可能なのだ。私たちが知りうるのは次のような、単純で、貴重な事実である。すなわち、もし私たちがこのベストの上昇月を逃したら、まるまる二世代という長期間にわたって蓄積される利益のほとんどを失ってしまうということだ。
敗者のゲーム チャールズ・エリス著
また米国株は過去200年で1ドルが60万ドルになったデータを見たことがあります。なんと60万倍です。
このように資本主義社会が続く限り長期投資において経済は成長していきます。
しかし、上記の通りベスト60カ月間(7%)を株でなく現金で持っていたら、その恩恵を十分享受することができません。
それらの事を踏まえて、私は原則的にフルポジを推奨します。
特に兼業などで投資以外の収入があり入金投資ができる人はフルポジがいいと思います。もし暴落が起きても毎月入金投資で積立ていけば、戻りによる大きなリターンも取ることができます。
ですが、1980年代のバブルやITバブルなど市場に過熱感が行き過ぎていると感じた場合は、保有銘柄を一部利確をしてキャッシュで持っておくのもいいのではないかと思います。
ちなみに株式投資で一番利益をあげている人(属性)は、亡くなった後も株を保有していた人と投資をしていたのを忘れていた人だったそうです。
なんとも皮肉なものですね。